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Ethical Wedding Association

一般社団法人エシカルウェディング協会

Ethical Wedding Association
一般社団法人エシカルウェディング協会

Special Interviewウィルソン麻菜 – ライター –

©️Kaede Someya

エシカルウェディング協会のメンバーに、日々の活動内容についてインタビュー。第2回はエシカルライターとして活躍するウィルソン麻菜さんです。彼女の温かな目線とつむぎ出される言葉は、社会の片隅にいる誰かの存在をそっと照らし出します。その根底にあるのは、国境や文化を越えて「みんなに幸せであってほしい」と願う、深く大きな愛の精神。今回はご自身のルーツから、エシカルな結婚式、そして未来のビジョンまで、彼女の「エシカル」な生き方とその想いをご紹介します。

Contents
  1. 知ってしまったら、行動せずにはいられなかった。
    エシカルな生き方の原点
  2. 人生の転機とともに始まった、
    言葉で「誰かの想い」を届ける仕事
  3. 人生の喜びもエシカルも諦めない。
    葛藤の末に見つけた、自分たちらしい結婚式のカタチ
  4. 「私が我慢しないこと」が家族の幸せ。
    ユニークな信頼関係で築く日々
  5. “普通の人”の人生に光をあてる。
    インタビューを贈り物にするサービス「このひより」
  6. 私の仕事は、世界の誰かとの距離を縮めること。
    未来へつなぐ、ライターとしての使命

知ってしまったら、行動せずにはいられなかった。
エシカルな生き方の原点

—まずは、麻菜さんにとっての「エシカル」なルーツについてお聞かせください。大学時代に海外で活動されていたご経験とも繋がるのでしょうか?

そうですね。具体的なルーツとしては、大学で国際協力を専攻したというのが大きくて。なぜ国際協力を学ぼうと思ったかを語ると長くなってしまうのですが、一言であらわすと「自分はすごく恵まれた環境にいるな」、と感じていたのが一番の理由です。

—ご自身の環境を客観的に見ていらっしゃったんですね。

はい。それと同時に、いわゆる「恵まれない環境」にいる…その当時は「発展途上国の人たち」という言い方をしていましたが、恵まれた環境に生まれた自分が、そういう人たちの力になれることをするのは、自分の中ですごく自然なことだったのです。

—大学生活の中で、何か大きな出会いやきっかけがあったのでしょうか?

はい。児童労働の撤廃に取り組む「ACE(エース)」というNPO法人があって、その講座に参加したのが非常に大きかったです。自分が普段食べているもの、着ている服、身のまわりのものを「人間が作っているものなんだ」と初めて感じたというか…。

—それまでは、あまり意識されていなかった?

そうなんです。しかも、その作っている人の中には、自分よりも年下の子どもたちがいたり、ほとんど食べ物も買えないような低い賃金で働かされている人がいたり、危険な環境で働かされている人がいるということに、ものすごく衝撃を受けて。今まで自分は何も知らずに食べたり着たり使ったりしてきたんだ、ということへの罪悪感みたいなものがすごくありました。

それで、「私もそういうことに取り組んでいかなきゃいけない」と思ったのが大学1年生ぐらいの時ですね。それがルーツかなと思います。

大学で国際協力を専攻していた頃の麻菜さん

人生の転機とともに始まった、
言葉で「誰かの想い」を届ける仕事

—その後、大学での学びを経て、すぐにライターの道へ?

いいえ、一度は一般企業に就職しました。でも、やはり国際協力に関連する仕事がしたい、そういうことに関わりたい、という気持ちはずっと持ち続けていました。

—ライターとしてお仕事を始められたのは、ご結婚された後になるのでしょうか?

はい、結婚が先です。夫との出会いは学生時代で、当時の年齢は20歳前後。彼はアメリカ人で、日本語を勉強するために交換留学生として私の大学に来ていたんです。だから彼は、私がNPOでインターンシップに参加して、国際協力の勉強にバリバリ打ち込んでいたことも知っているんです。

—麻菜さんの活動を、ずっとそばで見守ってくださっていたんですね。

そうですね。彼は日本がすごく好きなので、大学卒業後すぐに日本で就職しました。私も日本で就職したので、そのまま日本で暮らしていくという流れで。結婚式をどこで実施するかについても、いろいろ話し合ったものの、最終的には日本で挙げることになりました。

—旦那様は、麻菜さんがライターとして活動されていることについて、どのように考えていらっしゃるのですか?

基本的には応援姿勢ですね。「君がしたいようにしたらいいよ」というタイプです。やりたいことを応援してくれる姿勢は、出会った時から変わってない気がします。

人生の喜びもエシカルも諦めない。
葛藤の末に見つけた、自分たちらしい結婚式のカタチ

—そして、ご自身の結婚式を迎えるにあたり、「エシカルウェディング」と出会ったと…。

はい。自分の結婚式を挙げるとなった時に、一般的な結婚式をする気はあまりなくて。でも、夫は特にエシカルに関心があるわけではないので、「普通の結婚式がしたい」と。そこで私と夫の間で、まあ、攻防というか(笑)。

—ふたりの意見が分かれたんですね。

例えば結婚指輪ひとつでも、夫は値段を重視するけれど、私はエシカルジュエリーにしたい、とか。私は結婚式を部分的にでもエシカルなものにしたいという思いが強かったんです。それで、ウェディングドレスはエシカルなものがいいと思って色々検索した中で、当時からエシカルウェディングを提案されていた加唐花子さんのサイトを見つけました。「この方にウェディングドレスの手配をお願いしたい」とご連絡したのが、最初の関わりです。

—実際に、結婚式にはどんなエシカルな要素を取り入れたのですか?

まず、私自身が身につけるものは基本的にエシカルにしたいと考えました。ウェディングドレスはフェアトレードのものを選び、ヘッドドレスをエシカルフラワーで作っていただきました。アクセサリーはコットンパールのものにして、ネイルは都内にある難民の方が運営するネイルサロンにお願いしました。

©️ainowa photography

—結婚指輪は、最終的にどうなりましたか?

指輪は本当に揉めたんですけど(笑)。そんな中で、夫がリサイクルゴールドの指輪を作っている個人作家さんを見つけてくれて、お互いの妥協点としてそれに決めました。

©️ainowa photography

—ご自身のウェディングを通して、エシカルについて学んだことや、特に印象的だったことはありますか?

一つは、すごく気が楽になったことです。当時は、エシカルウェディングって「全部エシカルにしなきゃいけない」と思い込んでいたので、夫と結構衝突したんですけれど、プロデュース担当の花子さんが間に入ってくれたことで、「じゃあ花嫁さんが身につけるものはフェアトレードにして、花婿さんがこだわりたいケーキは決めてもらったら?」のように、ふたりが納得のいく形に落ち着くことができました。

—柔軟な考え方を教えてくれたんですね。

はい。そしてもう一つは、「エシカルも、自分たちの人生も、諦めなくていい」ということをすごく感じました。エシカルを突き詰めていくと、結婚式なんてしない方がいいし、究極、人間は生きてない方がいい、みたいになってくるじゃないですか。環境問題とか色々考えると。

でもそれってすごく辛くて。「自分は何のために生きているんだろう」って思ってしまいますよね。でも、人生の喜びとか、楽しい時間を過ごすとか、そういうことをしていいんだと。それをやりながら、周りに配慮することを教えてもらいましたし、私はそこに希望を感じました。

エシカルウェディングプロデューサーの加唐花子さんとともに
©️ainowa photography

「私が我慢しないこと」が家族の幸せ。
ユニークな信頼関係で築く日々

—現在はお子さんが2人いらっしゃいますが、ご家族との日々の生活についてもおうかがいできますか?

子どもたちは7歳の女の子と4歳の男の子です。私は月に1回ぐらい遠方への出張があり、日帰りの取材や打ち合わせもあって、家にいないことが多いんです。その代わり、夫は基本的にずっと家にいてくれるので助かっています。私が不在でも問題なく回る状況で、むしろ私がいない方がスムーズなんじゃないかなと思うくらい(笑)。

—家族と過ごしていて「幸せだな」と感じるのはどんな時ですか?

家族といるだけでほっとするというか。よく家族でピクニックに行くんですけれど、そういう時間も好きですね。最近は、週末はなるべく仕事をしないようにしていて、子どもたちが寝た後や、学校に行っている間にいかにライター業を進めるか、という感じでやっています。

—ライターなら共感できる感覚ですね(笑)。母親として、仕事との両立で悩まれた時期もあったのでしょうか。

はい。結婚して子どもを産んだのに、私は自分のやりたいことばっかりやって、ダメな親だなと思う時期もありました。でも、夫もライターとしての私を応援してくれているし、私が子どもたちのために何かを我慢するのは、むしろ彼らにとって失礼だと思えるようになりました。

「私がこの子たちの生きてく社会を絶対に良くしていくんだ!」っていう気持ちで仕事と向き合っていることを見ていて欲しいし、それが結果的に次世代のためになると信じているので。もちろんバランスは大事ですけれど、自分の背中を見せるつもりで仕事をしています。

©️Kaede Someya

“普通の人”の人生に光をあてる。
インタビューを贈り物にするサービス「このひより」

–麻菜さんが運営されている「このひより」というサービスについても、ぜひうかがいたいです。誰かの大切な人にインタビューして、それを1冊の本にまとめて届けるというサービスですが、まずは立ち上げの経緯を教えていただけますか?

 「このひより」は、私と編集者の仲間、そして大学時代の友人の3人で、5年ほど前に立ち上げたサービスです。私は日頃ライターとして何かを成し遂げた人や、有名な人にインタビューする機会が多いのですが、いわゆる「一般の人」たちにも、インタビューしてその内容を文章に残すことは価値があるんじゃないかって思うようになったのが発端です。

写真提供:このひより

—その思いは、やはり国際協力の経験ともつながっているのでしょうか。

はい。大学で国際協力を勉強し始めて、いろんなものを作っている人や、違う国にいる人たちと自分とのつながりを知りたいと思ったのと似ています。でも、メディアに出しても誰も読まないかもしれないし、ビジネスとしては成立しないのかな、というようなことをX(旧Twitter)でつぶやいたら、編集者の仲間が「実は自分も似たようなことを考えていた」と反応してくれたんです。そこから一気に話が進んでいきました。

–「このひより」のインタビューで心がけていることはありますか?

 「このひより」のインタビューは、ご自宅や縁のある場所など、その方の話しやすい場所に出向いて実施します。例えば、お母さんの話を聞きたいとご依頼くださった娘さんにもインタビューに同席してもらい、思い出に残る時間をつくることをコンセプトとしています。

娘さんからのご依頼で、お母さまへのインタビューをしている様子
写真提供:このひより

だから、2人の思い出話に私も混ぜてもらう感覚なんですよ。「あんなことあったよね」「そんなことあったよね」っていう会話に、第三者の視点から「その時どういう感じだったんですか?」とか、「実はどう思っていました?」みたいに加わっていくのが私たちの役割。

それによって「え、そんなこと考えてたの?!」のような会話が生まれたり、語っているご本人も忘れていた気持ちを思い出したりして、そんな時間とその日の思い出ごと本に残すということをしています。

「このひより」で完成した本は、世界にたった1冊の特別なもの。
写真提供:このひより

私の仕事は、世界の誰かとの距離を縮めること。
未来へつなぐ、ライターとしての使命

—それでは最後に、これからのビジョンについてお聞かせください。まずは、ライターというお仕事について。

私は、すごくきれいごとのようなんですが、世の中の人みんなに幸せであって欲しいと常日頃から思っていて、私なりにできることは「これだ!」とたどり着いた答えがライターという職業だったと思うんです。

—ライターという仕事を通して、どのようにその願いを形にしていきたいですか?

今、私がライターとしてメディアで記事を書いていることは、誰かにインタビューして、その人の心情や人となり、思いを文章にのせて届けるというものです。そして、私の文章を通して、読み手がそれまで知らなかった人について「ああ、こんな風に思ってる人もいるんだ」とか「こういうところは私と同じだな」とか、1人の人間として身近に感じてもらえたらいいなと思っているんです。

例えば、「この人はチョコレートの生産者さんです」だと、なんとなく遠い存在な気がしますよね。でもちゃんと「○○さんです」ってお名前を出して「この人は私たちが食べているこのチョコレートを作っているんですよ」って言われたら、距離がぐっと近くなると思うんです。

距離が遠いままだと見えないことがたくさんあるけれど、その距離を近づけたいという思いがずっとあるんです。メディアで記事を書いたり、最近は音声配信にも挑戦したりしていますが、それらは全部、何かの「向こう側」をちゃんと人に届ける、という目的を果たすため。これはずっと続けていきたいし、私にとってはそれしかしないんだろうな、と感じています。

—エシカルという言葉や、エシカルウェディングという活動については、どのような思いがありますか?

 エシカルという言葉は、流行語のように使われた時期を経て、今は若干落ち着いたと感じています。これはみんなが興味を失ったのではなくて、あえてエシカルという言葉を使わなくても、エッセンスが社会の中に当たり前に染み込んできた証なのかなって思います。

エシカルウェディング協会については、エシカルウェディングという言葉を使って活動する団体が存在し続けることが大事だと思っています。私は今日、久しぶりに自分のウェディングの話をさせていただきましたが、自分が通った道を誰かが通る時は、より綺麗に、いい景色にしてあげたいという気持ちがあります。そういう意味でも、エシカルな生き方やエシカルウェディングは自分にとっての原点であり、今後も大切なビジョンとして思い描いていきたいです。

©️ainowa photography

【Profile】
ウィルソン麻菜 Mana Wilson
ライター / インタビューギフトサービス「このひより」共同代表
製造業や野菜販売の仕事を経て「もっと使う人・食べる人に、作る人のことを知ってほしい」という思いから、主に作り手や物の向こうにいる人に取材・発信している。

公式サイト
https://manawilson5.wixsite.com/manawilson

このひより
https://konohiyori.com

取材・文・撮影:Hanayo Tanaka


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