星勝 – Masaru Hoshi –
HOSHI DRESS AND WEDDING 代表
ドレスデザイナー
フランスでの体験から学んだ自然と生きる丁寧な暮らし
もともとバレエダンサーの舞台衣装を手掛けておられたという星さん。その後フランスのパリに滞在してパリコレクションに参加。その滞在中に、自然の中で育てられた無農薬の野菜や、毎日を丁寧に暮らす文化に触れ、た経験から、帰国後に独立されてご自身のブランドを立ち上げるにあたり、オーガニックコットンやシルクなどの自然素材で服を創ることにこだわったそうです。
知人の結婚式のウェディングドレスを依頼されたことがきっかけで、依頼が舞い込むようになりウェディングドレスを手がけるようになられたとのこと。
おだやかなで心地よい時空から生まれるデザイン画
星さんはもの静かで、自分からアピールするような話をすることは一切ありません。気を使って世間話をしたり、話題を無理に見つけて話しかけたりすることもなく、ただそこにいておだやかに見守ってくださり、心地よい静けさが続く中、話しかけると耳を傾けて望むものを引き出してくださる、、そんな方です。
そうして話を聞きながらデザイン画を描いてくださるのですが、(フルオーダーまたはカスタマイズの場合) さらさらとたった一本の線で紡がれていくその画が実に美しいのです。
ゼロから完成までを一人で手がける想い
そんなふうにして生まれたドレスはどれをとっても肌に優しくとても心地よい。星さん自ら仮縫いをして、仕上がりをこまかく調整しながら、美しく見えるラインをご提案してくださいます。
ゼロからデザイン、パターン、仮縫い、縫製、とドレスが完成するまでをご自身一人で手掛けておられ、外注はいっさいしない、というこだわりは、「手で創る」ということが、人への優しさや愛につながるという信念をお持ちだから。だから星さんが創るドレスには独特のあたたかくやさしい愛そのものが感じられて心地よいのだと思うのです。
仕上げにNOoRAさんの魔法がかかる
そしてHOSHIさんが絶大な信頼を寄せる 刺繍アーティストのNOoRAさんにより、仕上げの細工が施されるとドレスが一気に愛の魔法がかかります。手編みのコサージュや手袋、モチーフなども要望により作ってくださいますが、その仕上がりがとても丁寧で、じつに愛らしい。
目の前にいる人を幸せにしてあげたい
ウェディングドレスを通して、目の前にいる人たち、を幸せにしてあげたいんです。と語ってくださった星さん。そうして出来上がるドレスは、着て美しいだけではありません。驚くほど軽やか。一日ずっと着ていたいから、とあえて全替えのお色直しはせず、ベースのドレスをもとに、小さな装飾やオプションをくわえてアレンジを楽しまれる方がほとんどです。
1000を超える幸せを紡ぎ出す未来へ
そうして星さんが手掛けられたウェディングドレスは1000着を超えるとのこと。こんなにたくさんの幸せを世に送り出してくださいましたが、2020年の初頭よりコロナウィルスの影響によりキャンセルが相次ぎ、大ピンチに。けれど、幸せを諦めて欲しくない、そんな一心から「HOME WEDDING」のクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げました。目標額を大幅に上回る支援があつまりましたが、その後も厳しい状態はつづきます。
そんな中でも、常にチャレンジを続ける星さん。また新しいラインナップを発表されました。日常着にも晴れ着にもなるこれまでにないコンセプトのドレスを生み出しておられます。組み合わせによってアレンジもでき、結婚式やフォトウェディングの後もそのまま幸せの記憶とともに着られそう!
星さんの想いが多くの花嫁様の幸せとともに、地球の未来の幸せにもつながっていくように、これからも応援して参りたいと思います。
記事執筆:Masako Noguchi
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HOSHI DRESS AND WEDDING〜オーガニックコットンや自然素材の心地よいドレス〜エシカルなウェディングドレスのデザイナーとしては草分け的な存在である HOSHI DRESS AND WEDDING。筆者が6年間お世話になっているドレスブランドです。